HOME > 日本画をはじめる > 絵具について > 新しい岩絵具の開発
近年、世界的に鉛汚染による環境問題が大きく論じられる中、人工岩絵具(有鉛)に代わる無鉛岩絵具の開発・製造が求められていました。
ナカガワ胡粉絵具株式会社は、京都府中小企業技術センターおよびS社との約10年間の共同研究により、絵画(日本画)用の無鉛岩絵具を開発し、特許を取得するとともに、平成22年に6系統色(60色)の製品化に成功しました。
この無鉛岩絵具(弊社登録商標は京上岩絵具)は、鉛による環境汚染を防止するとともに、良好な加飾特性を有し、安全性や環境汚染ガス耐久性に優れた次世代型の絵画用絵具です。
日本画のみならず、寺社建築物を含めた文化財保護のための外部彩色においても、環境に配慮した無鉛岩絵具として期待されています。
これまでに研究開発した絵画用無鉛岩絵具(京上)試料の加飾(描画)性状は何れも良好であり、
環境汚染混合ガスに対して従来の絵具に無い優れた耐久性が認められた。
・平成23年5月31日本研究対象の「岩絵具」が「経産省地域産業資源」に追加登録
・平成23年9月30日経産省が共同研究企業の地域産業資源活用事業五カ年計画を認定
・現在、無鉛岩絵具新色開発、販売促進等に関する国補事業(第3期)が進行中